最近蒸し暑い日が続くと思ったらすでに7月。
学生の皆さんは夏休みが待ち遠しい季節になったのではないでしょうか。 さて、この夏Kavli IPMUでは夏休みの高校生向け科学体験イベントを行います。 Kavli IPMUでは柏の研究棟以外にも神岡の地下施設での実験、 ハワイのすばる望遠鏡を使った観測、コンピュータシミレーションなど 様々な手段で宇宙の謎に迫っています。 普段は入るの事の出来ない東京大学柏キャンパスのKavli IPMU研究棟での 講義に加え、様々なな最先端の研究施設について研究者が直接お話しします。 今回のイベントでは2011年度の論文被引用数が世界1位になり新聞各紙を 賑わせたWMAPチームのテキサス大学教授小松英一郎さん(カブリIPMUの 客員上級科学研究員でもあります!)による最新宇宙論の講義に加え KavliIPMUの広報担当准教授の大林由尚さん(長年スーパーカミオカンデ実験に 携わってきた”ニュートリノおたく”)による体験学習を予定しています。 東京大学の大学院で宇宙の研究をしている大学院生のTAにいろいろな話が聞ける 懇談会も予定しています またこのイベントでは体験学習や講義で新しい世界をのぞくことができるだけでなく 宇宙や科学が大好きな同世代の友人を見つけるいいチャンスでもあります。 昨年IPMUで行ったサイエンスキャンプの後には 「初めて宇宙のことを話せる友達が見つかった!」 などの嬉しい感想をたくさんいただきました。 みなさんも 宇宙や科学が大好きな仲間と一緒に“宇宙”をのぞいてみませんか。 将来の科学者の参加をお待ちしています!! 夏休みの高校生科学体験イベント「宇宙をのぞいてみよう!」 日時:2012年7月28日(土)10時~16時30分(予定) 場所:東京大学柏キャンパス カブリ数物連携宇宙研究機構 対象:高校生(懇談会時のみ、保護者または教員の同伴可:同伴者の事前登録要) 参加費:無料 ※現地集合・現地解散ですので会場までの往復交通費は自己負担となります。 ※昼食は各自ご持参ください。 定員:30名 主催:東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 応募方法:Eメールでの申込み(先着制) 応募締切:定員に達し次第受付を終了します。 詳しくはKavli IPMUのホームページの告知をご覧ください!! ご応募お待ちしています。
「ヒッグス粒子と思われる新しい素粒子が発見された」
昨日は物理学の分野にとって、とても大きな一日でした! と、思っていたらテレビニュースをはじめ、新聞各紙、そしてワイドショーまで 日本のそして世界のメディアもヒッグス粒子一色。 物理学だけの話題にはとどまりませんでした。 カブリIPMUにはCMS・ATLASと言ったヒッグス実験グループの研究者は いませんが、機構長の村山さんはじめ素粒子論の研究者も多いため、 副機構長の片山さんのアレンジで、機構内でCERN発表のWebcastを 生中継で見るイベントが急きょ開催されることになりました。 まずは午後3時40分から、アメリカのカリフォルニアにいる機構長の村山さんと テレビ会議システムをつなぎ、ヒッグス粒子や今回の発表の意義についての ミニレクチャーが行われ、それに引き続きCERNのウェブキャストの生中継を 見るというなんとも贅沢な会。 機構内のほとんどの研究者が大講義室にあつまりました。 右側のスクリーンが村山さん@米国 そして大きな成果が発表されたときにはCERNの発表会場と同じく Kavli IPMUのサテライト会場(←自称)でも大きな拍手が沸き起こり、 とても感動的な場面でした。 機構長の村山さんも今回の発表は”金字塔的な成果。物理学の新たな一歩になる”と語っていました。 とはいえ、英語でのデータを交えた研究成果の発表なので、??な思いを抱えて 会場から戻ってきたところで数学の研究者を発見!!! 早速つかまえて感想を聞いてみたら、「全然わからなかった」とのこと。 なんだかホッと一安心した担当者でした。 (たぶん”わからない”のレベルは違うとは思いますが・・・・(笑))
先週土曜日、6月30日に今年の多摩六都科学館でのサイエンスカフェ第1回が大盛況のうち、無事終了いたしました。
ご来場いただいた皆さん、どうもありがとうございました!!! 今回の講師は日本天文学会の理事長で、今年からは法政大学の教授として理工学部創生科学科で教鞭をとっていらっしゃる岡村定矩さんです。 なぜカブリIPMUのサイエンスカフェに法政大学の先生が?と思われた方にお答えします。 岡村さんは今年3月まで”東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構”の”国際高等研究所”の所長をされていたという事で、カブリIPMUには大変ご縁のある方なのです 今回のタイトルは「バリオンの宇宙」ちょっと難しそう・・・?と思っていた方も、岡村さんの「難しいタイトルをつけていると皆さんが興味を持ってくれるので・・・」との発言で会場に笑いが広がり、和やかな雰囲気で今年のサイエンスカフェが始まりました。 岡村さんの講演はとてもわかりやすく人気があると以前から聞いていたのですが、担当者自身実際に聴講するのは初めてなので楽しみにしていました。 このところ宇宙と言えばかならず話題に上る”はやぶさ”、”小惑星いとかわ”やISS(国際宇宙ステーション)などの飛行している場所についての解説や、実際に用意したピンポン玉を太陽にみたてて太陽系から系外宇宙までの広さをイメージしてみたりのお話に、自分の頭の中にどんどん宇宙の広さのイメージがわいてきます。 サイエンスカフェですから、話を聞いているだけではなく、いろいろ考えて”参加”していただきたいという事でクイズのコーナーなどもありました。 クイズ回答札を掲げる参加者の皆さん また、各コーナーの合間には質問コーナーを設け、気軽にQ&Aを行いました。 みなさんの熱心な質問に丁寧に答えるあまり、実は時間が足りなくなって、最後少しスライドを飛ばす羽目になるハプニングもあったのですが・・・・ ニコニコと質問に答える岡村さん そうそう!岡村さんが天文に興味がある方に強力におすすめしていたものがあります。 それは 「一家に一枚宇宙図」です。 気軽にダウンロードできるようですので、ぜひご覧いただければと思います。 次回のサイエンスカフェは今週土曜の7月7日。このブログを読んでいただいている方にはおなじみの(?)吉田直紀さんが登場です。 プラネタリウムを使っての少し変則的なサイエンスカフェですが、その分迫力のある映像を楽しむことができます。(昨日リハーサルをのぞいてきましたが仕事を忘れ思わずボーっと美しい映像を眺めてしまいました・・・) 若干名でしたらまだお席がご用意できますので、「なんだか楽しそう!」と思っていただけたら前回のブログ記事をご覧の上、7月6日までにご応募ください。 また9月のサイエンスカフェは今回と同じくカフェ形式で行います。「サイエンスカフェを体験してみたい!」という方は9月の阿部知行さんのサイエンスカフェ(多摩六都科学館で応募受付中です)にお越しください。
西東京市の多摩六都科学館との共催で毎年お送りしているサイエンスカフェ。
Kavli IPMUオフィシャルHPではすでにお知らせをしていますが、 いよいよ今年も6月30日から始まります。 6月30日の初回は今年の3月で東大国際高等研究所所長の職を退かれ法政大学教授になられた岡村定矩さんのサンエンスカフェをお届けします。 アットホームな雰囲気で気軽に宇宙について話し合える場になるよう、多摩六都科学館の皆さんと一緒に鋭意準備中ですので、参加されるご予定の方はお楽しみに! なお今年のサイエンスカフェは変則スケジュールで6月、7月と9月に各一回ごとの開催になります。 応募方法も例年と変わり、多摩六都科学館への往復はがきでの応募となっています。 ※第1回と第2回のはがき応募は締め切りました。 詳細はKavli IPMUのHPや多摩六都科学館のHPでのご確認をお願いしたいと思いますが、ここで一つお知らせです! すでにはがきの受け付けが終了している第二回 7月7日(七夕イベントの追加募集をさせていただきます。 Kavli IPMU上級科学研究員の吉田直紀さんを講師に迎えて開催するこの会は、多摩六都科学館のプラネタリウムを使ってのサイエンスカフェとなっています。七夕の夜に国内最大級のプラネタリウムドームに投影された映像をみながら宇宙に思いをはせてみませんか? 参加を希望される方は下記の要領で電子メールにてお申込みください →追加募集は終了いたしました。お申込み有難うございました。 ★★★イベント概要★★★ 「サイエンスカフェ2012~数学と物理で宇宙を探る~」 第1回 日時:2012年6月30日(土) 14時~16時 「バリオンの宇宙」 講師:岡村定矩(法政大学理工学部創生科学科教授、日本天文学会理事長) 申込み締切:受け付けは終了しています。 第2回 日時:2012年7月7日(土) 17時~19時 「宇宙が光で満たされるまで」 講師:吉田直紀(東京大学大学院理学系研究科教授、カブリ数物連携宇宙研究機構上級科学研究員) 申込み締切:電子メールでの追加募集中です。満席になり次第終了! 第3回 日時:2012年9月8日(土) 14時~16時 「図形から語る数学の世界~不思議な3つのラングランズを巡って~」 講師:阿部知行(東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構特任助教) 申込み締切:2012年8月21日⇒多摩六都科学館のHPで応募方法をご確認の上往復はがきでお申込みください。
つい先ほど、ノルウェーで2012年のカブリ賞が発表されました。
2008年から始まった賞で、まだ日本での知名度はさほど高くないのですが、 天体物理学、ナノサイエンス、神経科学、の3つの分野において特に優れた業績を あげた研究者に贈られる賞で、アメリカではカブリ賞の受賞者が大統領と面会するなど すでに栄誉ある賞としてしられています。 まだ歴史の浅い賞ではありますが、なんと第1回のナノサイエンス分野の受賞者には 日本人の飯島澄男教授(名城大学)がいらっしゃるのです。 そんなこともあり、今年の受賞者が誰になるかドキドキしながら発表を待っていました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 が、残念ながら今回は日本人の、そしてKavli IPMUからの受賞者はいませんでした。 近い将来にKavli IPMUの研究者がカブリ賞の受賞者になるといううれしいお知らせが できるといいなぁと思います。 (次回のカブリ賞の発表は2014年です) もちろん、”カブリ”賞と言ってもカブリ財団が単独で運営しているのではなく、 ノルウェー科学人文アカデミー、米国カブリ財団、ノルウェー教育研究省が共同で 運営しており、受賞者の決定も 中国科学アカデミー、フランス科学アカデミー、英国王立アカデミーなどから 推薦された世界の研究者からなる各分野の委員会によって候補者が選ばれる。 ↓ ノルウェー科学人文アカデミーによって承認される という厳正な審査手続きを取っています。 ということで、”カブリ”ファミリーの一員であるKavli IPMUだからと言って、優位になる わけではないことをしっかりお伝えしたうえで、受賞のお知らせができる日を待ちます。 (といいつつ、担当者には応援するくらいしかできないので、研究者の皆さん期待しています!) 今年度の受賞者の発表はKavli IPMUのホームページからご覧ください。 |
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