5月10日はカブリIPMU記念一般講演会です
今日は前回の記事に引き続き、一般講演会のお知らせです

今回カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)としての新しいスタートを記念してGW明けの5月10日に東京大学本郷キャンパスの 伊藤謝恩ホールにおいて一般講演会を開催いたします。

この講演会では、カブリ財団創立者のフレッド・カブリ氏のスピーチと財団の紹介に続いて、カブリIPMUの村山機構長とロジャー・ブランドフォードカブリ量子宇宙物理研究所長が登壇します。
村山機構長の講演はニュートリノについて、そしてブランドフォード所長の講演はブラックホールについて。
ブラックホールというと”吸い込まれたら二度と出てこられない”破滅とか最後というイメージが強いのですが、宇宙物理学の世界ではブラックホールの再生能力に注目が集まっています。実は我々が存在している銀河や惑星の進化の過程ではブラックホールが大きな役割を果たしているのです・・・。この続きはぜひ講演会でお楽しみください。
もちろん同時通訳付きですので、ご安心を

応募締め切りは4月20日です。下記概要をご覧の上、ご応募おまちしています!


カブリ数物連携宇宙研究機構記念一般講演会
「宇宙へみちびく」-ニュートリノとブラックホールの不思議-

プログラム
「私たちはニュートリノから生まれたのか?」
講師 村山斉 (東京大学国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構 機構長)

ブラックホール-すべての終わりか、新しい始まりか-」
講師 ロジャー ブランドフォード (スタンフォード大学カブリ量子宇宙物理学研究所  ペン&アデレ・チェン冠所長)

※このほかにカブリ財団創立者によるスピーチと財団の紹介も予定しております。
※同時通訳付きの講演になります。


日時: 2012年5月10日(木)15:00-18:00(14:30開場)

場所: 東京大学伊藤国際学術研究センター 伊藤謝恩ホール
東京メトロ丸の内線 本郷三丁目駅より徒歩8分
都営地下鉄大江戸線 本郷三丁目駅より徒歩6分
東京メトロ千代田線 湯島駅または根津駅より徒歩15分
東京メトロ南北線 東大前駅より徒歩15分

定員: 450名(カブリIPMUのHPからの事前申込・抽選制)

参加費: 無料

対象: 中学生以上

申し込み方法:カブリIPMUのホームページからお申込みください。

応募締切: 4月20日(金)17時




# by fu-miyazoe | 2012-04-10 00:00 | お知らせ
4月14日(土)一般講演会@アミュゼ柏のおしらせ
ずいぶん春らしくなってきました。
カブリIPMUのある東京大学柏キャンパスの桜もほぼ満開です。

さて、本日は今週末に開催される一般講演会のお知らせです。
今回で6回目を迎える東京大学 宇宙線研究所(ICRR)とカブリ数物連携宇宙研究機構(カブリIPMU)の合同一般講演会が今週土曜日、4月14日に柏市のアミュゼ柏2Fで行われます。

宇宙線研究所とは研究所が隣同士というだけではなく、研究分野も同じ宇宙を対象にしていたり、神岡の施設を共同利用していたりと共通点が多く、ICRRとカブリIPMUを併任している研究者も大勢います。
そういったご縁で毎年春と秋に続けている合同講演会も今回で6回目です。

今回のカブリIPMUからの講師は唐牛特任教授です。
唐牛さんはSuMIReプロジェクトの研究支援統括者としてカブリIPMUに着任するまでは
長年国立天文台で研究を続けており、国立天文台ハワイ観測所長も務めた方です。
日本が誇るすばる望遠鏡について、そしてすばる望遠鏡に2基の装置を取り付けることによってダークマター・ダークエネルギーの謎に迫るSuMIReプロジェクトについてどんな話が飛び出すか今から楽しみです

昨年は震災の影響で春の合同講演会が中止になったため、柏での合同講演会は2年ぶり。
広い会場ですので、事前申し込みも不要です。
柏市や近郊、もちろん遠方からの皆さんのお越しをお待ちしています。


講演内容

高エネルギーガンマ線により極限宇宙を探る
講師:手嶋政廣 (東京大学宇宙線研究所 教授)

『すみれ』の花がさくころ
講師:唐牛宏 (東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 特任教授)



日時:2012年4月14日(土)13:30-15:30(受付開始 13:00~)

場所:アミュゼ柏 2階クリスタルホール

参加方法:事前申し込みは不要です。当日会場に直接ご来場ください。

詳細:中学生以上

主催:東京大学宇宙線研究所(ICRR)・カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)


詳しくは東京大学 宇宙線研究所のホームページをご覧ください



# by fu-miyazoe | 2012-04-09 14:16 | お知らせ
カブリ数物連携宇宙研究機構が本日スタートします!
新学期、新年度を迎えてフレッシュな気持ちになられている方も
多いのではないでしょうか

すでにお知らせしていますが、わがIPMUも本日、2012年4月1日、から

東京大学国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構

として新しいスタートを切ります!

カブリの冠をつけた新しいロゴマークはこちらです↓


またまだ発表できないのですが、5月にはカブリIPMUとなったことを記念しての
一般講演会なども予定していますのでお楽しみに

東京大学国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構
(早口言葉みたいに長い名前ですが)
略称、カブリIPMUをこれからも宜しくお願いいたします。
# by fu-miyazoe | 2012-04-01 00:00 | お知らせ
Siu-Cheong Lauさんの結婚祝い
このブログでも何度かご紹介してきましたが、
IPMUでは研究者が結婚した時にはティータイムで結婚祝いをしています。

今回は3月2日に博士研究員のSiu-Cheong Lauさんの結婚祝いが行われました。
ちょうどひな祭りを前にしたお祝いという事で、”お内裏様とお雛様”を
モチーフにしたかわいいケーキをIPMUのクッキーボランティアのSさんが
用意してくれました(いつも素敵なお菓子をありがとうございます!)

ケーキを前に幸せそうなお二人

そしてお祝いの席では欠かせないIPMUオーケストラの演奏なのですが、
今回は主任研究員の野尻美保子教授がオペラ、『フィガロの結婚』から
"Voi che sepate"を唄ってくださいました。
恋が始まる時を描いたこの曲は若い二人の船出にぴったりの選曲です
担当者は当日参加できずに、実は後で動画で見たのですが、
野尻さんの歌声がかなり本格的でとても驚きました。
またぜひ美声をきかせてください


上の写真には入らなかったのですが、多忙のためなかなかオーケストラに加われない
村山機構長も今回はコントラバスで参加しました。


Siu-Cheong Lauさんご夫妻 末永くお幸せに!!



# by fu-miyazoe | 2012-03-06 11:18 | 研究者
カブリ財団について
カブリIPMUに関する各紙の報道も一段落しました。

”研究所が寄付を受けて冠研究所になる”という事実だけではなく、
日本の寄付文化や今後の研究費獲得のありかたなど
様々な面でみなさんに興味を持っていただけたようです。

中には「わざわざ日本の研究所に寄付をするカブリ財団ってどんな財団?」
と思われた方もいらっしゃると思うのですが、カブリ財団に関する情報は
日本ではなかなか見当たらないので今回はカブリ財団についてお伝えします。

アメリカにあるカブリ財団はノルウェー生まれのアメリカ人、フレッド・カブリ氏に
よって創設されました。
氏はノルウェーにいた10代の頃からベンチャー企業を起こし、そこで得た収益を
もとにノルウェー工科大学に進み、物理学を専攻しました。
大学を卒業後にカナダを経てアメリカにうつり、カブリコ・コーポレーションという
航空宇宙や自動車用などのセンサー製造の会社を起こします。
そしてカブリコ・コーポレーションをこの分野での世界最大の企業に育てました。
ノルウェーから渡米した若者が成功した、まさにアメリカンドリームです

その後カブリ氏は2000年にカブリコ・コーポレーションを譲渡した資金をもとに
カブリ財団を創設。
財団を通じて科学研究、特に基礎科学を支援する活動を行っています。

今回IPMUが16番目のメンバーとしてファミリーに加わった
カブリ冠研究所もカブリ財団の支援の一つです。

またIPMUの主任研究員でもあるカルテック(カリフォルニア工科大学)の
大栗教授は”カブリ冠教授”です。
詳しくは大栗さんのブログにも書かれていますが、カブリ財団はこのような
研究機関や大学の講座への寄付も行っています。

さらに優れた研究者に贈られるカブリ賞(The Kavli Prize)もあり、
この賞の受賞者はホワイトハウスに招待されて、大統領と
面会するなど栄誉ある賞です。


オバマ大統領と米国でのカブリ賞の受賞者達(左から2番目がフレッド・カブリ氏)








とはいえ、日本ではまだ馴染みのない名前なので、ただでさえ長い
IPMUの”東京大学 国際高等研究所 数物連携宇宙研究機構”という
名前に米国の財団の名前がついてさらに長くなるという程度に
思えるのですが、実はカブリ冠研究所に加わったというのは
単なるカブリ財団の名前がついたこと以上に意味があることなのです。

現在ある15のカブリ冠研究所はいずれもその分野では一流の研究所です。
それゆえ、カブリ冠研究所に加わるというのはIPMUが世界でも
一流の研究所として認められた事でもあるのです

たとえば海外の研究者がIPMUという名前を知らなかったとしても
”カブリ冠”の研究所ということで、IPMUでの研究に興味をもったり
IPMUと共同研究をしようと考えてくれることによってIPMUで
行っている研究もさらに発展していくことが考えられます。

というように我々IPMUのメンバーは寄付金による基金の創設はもちろんのこと、
カブリファミリーの一員になるという事をとてもうれしく思っています。

”カブリ”IPMUの発足は2012年4月1日からになります。











# by fu-miyazoe | 2012-02-23 15:11 | お知らせ