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  • カブリ財団について
    [ 2012-02-23 15:11 ]
  • カブリIPMUについて
    [ 2012-02-17 10:20 ]
  • ガリレオXにIPMUが登場します!
    [ 2012-02-10 19:23 ]
  • IPMUからのお知らせ
    [ 2012-02-08 18:55 ]
  • IPMU登場の爆問学問は今週木曜です!
    [ 2012-02-06 19:53 ]
  • 村山機構長の講演会
    [ 2012-02-03 20:09 ]
カブリ財団について
カブリIPMUに関する各紙の報道も一段落しました。

”研究所が寄付を受けて冠研究所になる”という事実だけではなく、
日本の寄付文化や今後の研究費獲得のありかたなど
様々な面でみなさんに興味を持っていただけたようです。

中には「わざわざ日本の研究所に寄付をするカブリ財団ってどんな財団?」
と思われた方もいらっしゃると思うのですが、カブリ財団に関する情報は
日本ではなかなか見当たらないので今回はカブリ財団についてお伝えします。

アメリカにあるカブリ財団はノルウェー生まれのアメリカ人、フレッド・カブリ氏に
よって創設されました。
氏はノルウェーにいた10代の頃からベンチャー企業を起こし、そこで得た収益を
もとにノルウェー工科大学に進み、物理学を専攻しました。
大学を卒業後にカナダを経てアメリカにうつり、カブリコ・コーポレーションという
航空宇宙や自動車用などのセンサー製造の会社を起こします。
そしてカブリコ・コーポレーションをこの分野での世界最大の企業に育てました。
ノルウェーから渡米した若者が成功した、まさにアメリカンドリームです

その後カブリ氏は2000年にカブリコ・コーポレーションを譲渡した資金をもとに
カブリ財団を創設。
財団を通じて科学研究、特に基礎科学を支援する活動を行っています。

今回IPMUが16番目のメンバーとしてファミリーに加わった
カブリ冠研究所もカブリ財団の支援の一つです。

またIPMUの主任研究員でもあるカルテック(カリフォルニア工科大学)の
大栗教授は”カブリ冠教授”です。
詳しくは大栗さんのブログにも書かれていますが、カブリ財団はこのような
研究機関や大学の講座への寄付も行っています。

さらに優れた研究者に贈られるカブリ賞(The Kavli Prize)もあり、
この賞の受賞者はホワイトハウスに招待されて、大統領と
面会するなど栄誉ある賞です。


オバマ大統領と米国でのカブリ賞の受賞者達(左から2番目がフレッド・カブリ氏)








とはいえ、日本ではまだ馴染みのない名前なので、ただでさえ長い
IPMUの”東京大学 国際高等研究所 数物連携宇宙研究機構”という
名前に米国の財団の名前がついてさらに長くなるという程度に
思えるのですが、実はカブリ冠研究所に加わったというのは
単なるカブリ財団の名前がついたこと以上に意味があることなのです。

現在ある15のカブリ冠研究所はいずれもその分野では一流の研究所です。
それゆえ、カブリ冠研究所に加わるというのはIPMUが世界でも
一流の研究所として認められた事でもあるのです

たとえば海外の研究者がIPMUという名前を知らなかったとしても
”カブリ冠”の研究所ということで、IPMUでの研究に興味をもったり
IPMUと共同研究をしようと考えてくれることによってIPMUで
行っている研究もさらに発展していくことが考えられます。

というように我々IPMUのメンバーは寄付金による基金の創設はもちろんのこと、
カブリファミリーの一員になるという事をとてもうれしく思っています。

”カブリ”IPMUの発足は2012年4月1日からになります。











by fu-miyazoe | 2012-02-23 15:11 | お知らせ
カブリIPMUについて
2月8日に記者発表を行ったカブリ財団からの寄付の受け入れと、
IPMUが”カブリ”の冠をつけたカブリ研究所の一員、”カブリIPMU”と
なることについては数々のメディアでも取り上げていただき(ありがとうございます!)
これらの記事をきっかけにIPMUに興味をもっていただいた方も多いようです。

記者会見から1週間が過ぎた昨日、2月16日の朝日新聞の科学欄でも
「東大数物機構に冠スポンサー」という記事で取り上げていただきました。

朝日新聞の記事と記者の執筆後記はこちら

海外では寄付を行った財団の名前をつける研究機関は少なくありません。
カブリ研究所の”先輩”である15箇所のカブリ研究所はもちろんのこと、
スローン財団やカーネギー財団の名前がついた研究機関名などを
お聞きになったことがある方も多いと思います。

日本では欧米に比べると寄付文化が醸成していないということもありますが、
税制に”寄付を行うメリット”が少ないということもあり、安定した財源になりうる
寄付がそう簡単には集まらないのが実情です。
そんな中、カブリ財団からの寄付と、IPMUのカブリ研究所への仲間入り、
そしてその報道が日本の寄付文化へ一石を投じることになればと思っています。

ところで、昨日の朝日新聞の記事の中に
   ”数物機構は大学の予算に、国からの約14億円を加えた
                       年間50億円ほどで運営している”

という一節がありました。

しかし実は研究費と運営費を合計した拠点活動の決算額は年間30億円ほどです。
WPI拠点としての国からの交付額14億円に加えての16億円の大半は、
IPMUの研究者が自らの努力で獲得した研究資金です。

そして研究費はあくまでも”研究”のための経費であり、事務職員の
人件費など機構の運営に使うことはできません。
そのような状況ですから”使途を制限しない”今回のカブリ財団からの
基金はIPMUの運営費として貴重な財源になります。

同新聞記事の村山斉機構長のコメントにもありましたが、財団からの基金を
”研究”になる前の準備段階にかける費用や、優秀な研究者をリクルートするための
費用などに使うことによって、結果として多くの優れた研究成果をうみ出し、
日本の基礎科学の分野の底力を発信していける研究所として
これまで以上に邁進していきます。

今回は少々固いお話になりましたが、今回のカブリ財団からの寄付と
冠研究所になることについて、各社の報道やさまざまなご意見をうけて
IPMU広報担当者として発信させていただきました。

次回はカブリ財団って??という内容についても少し触れてみたいと
思っています。

by fu-miyazoe | 2012-02-17 10:20 | お知らせ
ガリレオXにIPMUが登場します!
今週日曜日のBSフジの番組『ガリレオX』に
IPMUが登場です。

前回の同番組では暗黒物質のテーマでIPMUの研究者が
お話をさせていただきましたが今回のテーマは・・・

”元素誕生”

です。
宇宙の始まりには水素やヘリウムなどの軽い元素しかありませんでした。
そこからこの世の中のすべてのものを形作っている
元素がどのように生まれてきたのか・・・・。
そこには超新星爆発が密接に関係しています。
IPMUからは超新星と言えば・・・の野本憲一教授、前田啓一助教、
野沢貴也研究員などが登場します。

ぜひご覧ください!


放送局:BSフジ
番組名:『ガリレオX』 超新星爆発 元素誕生の謎(仮)
放送日時: 2012年2月12日(日)08:00~08:30
(再放送) 2012年2月19日(日)同時刻
番組内容の詳細
by fu-miyazoe | 2012-02-10 19:23 | お知らせ
IPMUからのお知らせ
国立大学法人東京大学は本日2月8日に
「米国カブリ財団による基金設立および
数物連携宇宙研究機構がカブリ研究所になることについて」
の記者発表を行いました。

平成24年4月1日よりIPMUは米国カブリ財団よりの支援を受け、
”カブリ”の冠をつけたカブリIPMUとなります。

詳しくはIPMUのホームページをご覧ください。


by fu-miyazoe | 2012-02-08 18:55 | お知らせ
IPMU登場の爆問学問は今週木曜です!
お待たせしました!
以前このブログで撮影隊がやってきたことを紹介した
NHKの番組「爆問学問」がいよいよ今週木曜日に放送になります。
今回のタイトルは「宇宙の果てまで連れてって」

おかげさまでIPMUを紹介してくださるTV番組も増えていますが、
バラエティ色の強い番組への登場は初めてです。
すごく楽しみな反面、IPMUがどう紹介されているのか、少し心配もありますが、
ふだん科学番組はご覧にならない方、宇宙には興味のない方たちに
IPMUのことを知ってもらえるチャンスだと期待しています
爆笑問題と村山機構長のトークはもちろんの事、IPMU名物、3時のティータイムへの
爆笑問題の乱入など見所満載ですのでお楽しみに!!


この村山機構長の満面の笑みだけでも、トークの盛り上がりにが伝わってきますね。

このブログをご覧になっている皆さんも、お友達や親戚の方に
宣伝してくださいね!

NHK総合 『爆問学問』
FILE173:「宇宙の果てまで連れてって」
2月9日(木)午後10:55~放送予定!
2月14日(火)午前1:30~<総合>再放送予定

※災害や社会情報によって放送日時が変更となる場合がございます

by fu-miyazoe | 2012-02-06 19:53 | お知らせ
村山機構長の講演会
先日お知らせしたIPMU機構長村山斉の新刊
『宇宙はなぜこんなにうまくできているか』
お買い求めいただいた方も多いのではないでしょうか??

この書籍の刊行記念講演会が明日、新宿の紀伊国屋ホールで開催されます。
ギリギリのお知らせになってしまいましたが、当日発売のチケットもあるようです。
また、 当日終演後にはサイン会も開催されるとのこと

詳細は紀伊国屋書店のHPで確認の上、お出かけください。


『宇宙はなぜこんなにうまくできているか』(集英社インターナショナル)刊行記念

村山斉講演会 「宇宙はなぜこんなにうまくできているか」

日  時:2012年2月4日(土)19:00開演(18:30開場)
会  場:新宿・紀伊國屋ホール(紀伊國屋書店新宿本店4階)
料  金:1,500円(全席指定・税込)



by fu-miyazoe | 2012-02-03 20:09 | お知らせ