ガロア理論の解説

ガロア―天才数学者の生涯 (中公新書)

加藤 文元 / 中央公論新社


先月の「サイエンスカフェ宇宙」では、数学者の近藤さんに、ガロア理論についてお話してもらいました。
雨のなかお越し下さった方、どうもありがとうございました
実は、IPMUで、一般向けに数学の話をするのは初めてでした。アンケートなどでは、「数学者と話してみたい!」「数学の話を聞いてみたい!」という声が多かったのですが、なかなか叶わず、今回やっと実現しました。
ガロアは、19世紀の数学者で、その波瀾万丈な人生がよく取り上げられています。
彼の残した数学界の偉大な功績は、群の概念の導入、また、「5次方程式には解の公式がない」という定理の証明を簡略化したことなどだそうで、このガロア理論によって代数学が大きく発展したようです。
近藤さんといえば、割り勘の計算のときに「数学者だから」と言って計算を頼んだら、「純粋数学者は概念や定理などを取り扱っているので、特別計算が得意というわけではない」というようなことを言われてしまって「えーっ」とビックリしたのを覚えています
そんな近藤さんなので、とてもアットホームな会でした。
また引き続き、数学の講演やイベントなどを行っていきたいなと思っています。
もしリクエストなどがあれば是非教えてください。
そして、今週末は松本さんによる「地上で作る暗黒物質」です。最近は素粒子のニュースが色々飛び出してきているので、どんな話が飛び出すか、楽しみです

by fu-miyazoe | 2011-06-21 15:26 | イベント
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