サイエンスカフェ2013 第2回@多摩六都科学館
6月22日の土曜日に、多摩六都科学館さんと共催のサイエンスカフェ宇宙2013の
第二回が開催されました。
今回も前回に引き続き高校生や中学生を含め多くの方にご来場いただきました。
ご来場いただいたみなさん、有難うございました!!

今回のスピーカーはKavli IPMUの数学者、特任准教授の戸田幸伸さんです。
”数学・物理学・天文学が連携し宇宙の謎に迫る”Kavli IPMUですが、
実際、数学がどのように宇宙の謎を解く事に役立っているのかという
イメージはなかなか皆さんに伝わっていないのでは?という事で、
多摩六都科学館でのサイエンスカフェでは一昨年から数学者にも
スピーカーとして登場してもらい、今年は数学シリーズの第3弾で
『宇宙の幾何学と対称性』と題したトークとなりました。

ほぼ満員の会場で戸田さんはまずは”幾何学とは?”という基本の説明から始め、
後半は超弦理論などの理論物理学において幾何学が果たす役割について話しました。
カラビ・ヤウ多様体、圏論的ミラー対称性予想など、次々と飛び出す
キーワードに真剣なまなざしでメモをとる参加者の皆さんが印象的でした。


またトーク終了後も戸田さんの周りには高校生を始め、多くの方たちがあつまり
戸田さんに質問をぶつけていました。

質問コーナーでは見学に来ていたKavli IPMUの数学者、土岡さんも飛び入り参加。
高校生の質問に答えてくれました。

”数学”は基礎科学中の基礎なのですが、”数学アレルギー”の方も多く、その魅力を
伝えるのはなかなか難しいなか、今回の戸田さんのお話には来場者の皆さんからも
「すごく勉強になった」とか「興味を持った」という言葉をいただけました。

たった1時間30分のサイエンスカフェで、すべてを理解するのは難しいかもしれません。
けれども”聞いたことはあるけれど全くわからなかった” が ”ちょっとわかったかも”
になる体験や、一つでも新しい興味の対象を見つけていただければと思っています。

今年の多摩六都館でのサイエンスカフェはいよいよ今週末、7月6日(土)で最終回です。
七夕前日でもあるこの日はKavli IPMU特任准教授の前田啓一さんによる
超新星のお話です。
すでに申し込みは満員御礼で締切となっていますが、来場される方はお楽しみに


by fu-miyazoe | 2013-07-02 17:11
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