「宇宙をのぞこう!」@IPMU 
今週水曜日、11月23日の祝日に女子中高生を招いてのイベント
「宇宙をのぞこう!」が開催されました。

このイベントはJSTが女子中高生の理系進路選択を支援するために
行っている事業の一環として行われており、IPMUで開催されるのは
3回目になります。
また東京大学では理系最前線として女子中高生の進路選択支援に力をいれています。

今回、柏キャンパスではIPMUのお隣さんである宇宙線研究所(ICRR)との合同開催で
午前はIPMU講師の講義、午後はICRR講師の講義と実験というプログラムで
実施されました。

この日はプログラム開始前にサプライズゲストとしてIPMUの村山斉機構長が登場
村山さんの”ぜひ女子にも理系を目指してほしい!”という熱いメッセージは
女子中高生たちにも、保護者の方にも届いたことと思います

サプライズゲストに続いては、IPMUの西道啓博研究員による講義です。
女子中高生を前にした西道さんは”優しいお兄さん先生”といった感じで
宇宙の謎について講義を進めていきます。
GPS衛星が宇宙の重力の影響を受けている話などは
「へ~!!!」と思わず納得です。

そして講義の最後は”研究者になること”という、研究者を目指す中高生に向けた特別講義。
今回参加した方以外にもとても参考になると思うので
すべて紹介したいくらいなのですが、ひとつだけご紹介させていただくと、
”研究者というのは世界の一つの○○を探す仕事”
だということ。
世界で最初に○○を観測した、世界で最大の○○を行ったなど、
世界一もしくは世界初でないと意味がないということ。
世界一や世界初を見つけるだなんて
すごく夢のある仕事だと思いませんか

今回は女子中高生向けのイベントということで、西道さんに続いては
IPMUの女性研究員Alexie Leauthaud(アレクシィ)さんの講義です。
アレクシィさんはフランス人なのですが、英語も堪能なうえに、日本語も話せるのです。
今回は日本語でのスピーチとなりました。
アレクシィさんには研究者になったきっかけや研究者の魅力を話してもらったのですが、
研究者の一番の魅力は”自分の何よりも好きなことを仕事にできる”ことだそうです。
アレクシィさんは暗黒物質や暗黒エネルギーの研究をしています。
ますます日本語をブラッシュアップして次回は専門分野について
講義してほしいと思っています。

午後はICRRの伊藤助教と多米田研究員の講義&実験。
理論系の研究所であるIPMUには実験装置などがないので
実験と聞くだけでワクワクします
計算班と実験班に分かれての講義となったこともあり
ところどころしか聞くことができなかったのですが、
”理論を実証するのが実験である”という話は
理論系と実験系の研究者のイメージがわかりやすく
研究者を目指す中高生の参考になったのではないかと思います。




お昼のランチタイムと午後の講義後のティータイムは、
研究者や研究者の卵である大学院生を囲んでの懇談会の場となりました。



IPMUには女性大学院生がいないために、今回は東大理学部の
大学院生にお手伝いに来てもらいました。
いろいろな分野の”理系女子”&”理系男子”との懇談会は、
女子中高生のみなさんにとってより広い理系の分野へ興味をもつ
きっかけとして楽しんでいただけたようです。

ご参加いただいた中高生と保護者のみなさま、
今回の「宇宙をのぞこう!」への参加をきっかけに、
理系への進学や研究者に対する興味をもってもらえて、
何年か後にバリバリの理系女子になったみなさんに、
お会いできる事を楽しみにしています。

そして今回残念ながら参加することのできなかった女子中高生のみなさん、
また次回のイベントを楽しみにしていてくださいね




最後はみんな揃って記念撮影。










by fu-miyazoe | 2011-11-25 17:04
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